40代を本気で生きてみる

40歳で自分の生きる道を発見。今までのすべてを辞めて、未経験事業に飛び込みました。

俺の40代これでいいのかと考え始めた時のはなし

40歳にしてはじめてブログを書くことにしました。

玉井(パデルマン)と申します。

2か月前に14年ちょっと続けた仕事を辞めて、新しいことをはじめました。
「パデル」という、日本ではまだマイナーなスポーツを、施設運営などを通じて普及させる仕事です。
※パデルはスペイン発祥のラケットスポーツで、テニスとスカッシュの間のようなイメージです。日本には2013年に上陸しました。

40歳で未経験分野で起業し、新たな事業に挑戦していくなどと、去年の自分は全く想像していませんでした。

人生のターニングポイントは突然訪れるものですね。

そもそも私は、26歳の時から今年の9月末まで14年間、Webインテグレーション事業と人材事業を手掛ける会社を経営していました。

規模は大きくありませんが、取引先やスタッフにも恵まれて安定した会社です。

私自身も、そう贅沢ができるというわけではありませんが、妻と愛犬と3人家族が不自由なく暮らせており、人生は安定していました。

しかし、2か月前にそれを全部やめちゃいました。

Facebookではいつも「ポジティブ」「アクティブ」寄りの投稿をしている私。

私のことを知っている方は、

楽天家で悩み事なんてないリア充な人」

というイメージをもってるんじゃないですかね。

そんなイメージをもっていただけるのはとっても嬉しいことです。

実際、悲観的な人間ではないと自分でも思っていますが、そこまで悩みの無い人間というわけでもなく、 悩んだり、弱音を吐いたり、当たり前にあります。

このブログではポジティブなことも、ネガティブなことも、まるっと人間くさい自分を背伸びをせず等身大で綴っていこうと思います。 従来、本音の部分を言葉に出していくのは苦手なタイプなので、これも挑戦の一つとして捉えています。

私のこれからの日々がビジネスパーソンの方の悩みや不安の解消などにプラスになってくれれば嬉しいです。

さて、第一回目のブログネタはこれです。

■「なぜ40歳」で、「なぜ全くの未経験分野」で二度目の起業したのか?

先ほども述べたとおり、私はわりと早い時期に起業をしました。

特に大きな不満のない会社生活を送っていた私が、 セカンドキャリアを進むことになった理由を「これ」 と特定するのは難しいのですが、3ヶ月位の短い間に4つのことが起こったんです。

時系列にお話ししていきたいと思います。

【1つ目:2月】自分が言い出しっぺの投資事業で、やれる自信があったのに結果を出せなかった。

経営していた会社で、「将来収益になる新しい事業をつくっていこう」 ということで、私が責任者を兼務して取り組んだのですが、思うような結果を出すことができませんでした。

投資事業なのでうまくいかないことの方が圧倒的に多いのは当たり前。 失敗した反省を踏まえて、次の挑戦に活かしていこうと思って取り組んでいました。

そのサイクルを情熱をもってまわしていけば、必ず結果はでると頭ではわかっていました。 過去にそんな経験をしてきたことがあるので、それなりに自信はあったんです。

しかし、どんなに努力をしても結果が出ない・・。

このままだと会社の経営を圧迫してしまう可能性もあり、私は手を引くことにしました。

部署を統合して、新規事業を他の役員に任せることになりました。

急遽、新規事業を任されることになった役員には大きな負担をかけましたし、 同じ新規事業部のメンバーにも申し訳ない気持ちでした。

さすがにこの時期は堪えました。

【2つ目:3月】40歳になった。

なんでしょう、この39歳と40歳の違い。 今まで全く考えたことのない自分のビジネスマンとしての賞味期限を考えるようになるんですよね。

身体が動いて、頭がまわって、バリバリ仕事ができるのはあと10年位。 もちろん、そんなことなくて50歳でも60歳でもバリバリ仕事はできるんですけど、この時は変な強迫観念がありました。

このままの仕事をしていくことが、自分にとって後悔のない人生なのか?

そんなことを考えている時に一冊の本に出会いました。

「嫌われる勇気(アドラーの教え)」 ベストセラーになった本なので読んだ方も多いと思います。

・人は常に「かわらない」という決心をしている。

・いろいろと不満はあったとしても「このままのわたし」でいることのほうが楽であり安心。

・変わることでうまれる「不安」より、かわらないことでつきまとう「不満」を選んでいる。

・幸せになる勇気をもつこと。

・一番最初にやることは、「今のライフスタイルをやめる」こと。

そんな一節がその時にすーっと腹落ちしたんです。

そしたらまわりの仲間でキャリアチェンジしている人達のことが目につくようになりました。

・上場したIT企業の社長から政治の世界に飛び込んだ仲間
・ネット広告の社長から青森で農業ビジネスをはじめた仲間
・WEB制作会社の社長から沖縄の漁師になった仲間

そんな方々に共通しているのは、苦労もたくさんあるでしょうが自分のやりたいことをに挑戦し、「生きてる顔」してるんです。

「俺は40代をどう生きるんだ?!」

漠然と持っていたそんな気持ち。

この時に漠然とではなく、自分の40代に真剣に向き合うことにしました。

【3つ目:4月】不安定な自分

このことは書きたくなかったのですし、今でもできれば隠しておきたい。 この時のことは、思い出したくないです。

でも、正直に綴るといったので書きます。

いろいろ自分で消化できないことが続いて、今まで感じたことがないほど気持ちが不安定になりました。

FBに投稿ができないんです。 4月頃の私のFBでの投稿はほとんどありません。

経営者仲間と会いたくないんです。
情熱の固まりのような経営者の熱さを感じると、自分が情けなくなってきて。
なんだかんだ理由をつけて、飲みや会食はほとんど参加しませんでした。

出来なかったと言った方が正しいですかね。

昔からの友人から「結婚するから披露宴参加して」と言われても、昔の仲間にあいたくないんです。 「ごめん仕事で・・。」と。

ついでに気持ちだけじゃなく、高校時代から25年間続けていて、自信があったテニスも何故かめちゃくちゃ弱くなりました。 ダブルスのパートナーに迷惑かけたけど、この前「お帰り、待ってたよ」と言ってくれて涙が溢れました。

【4つ目:5月】パデルとの出会い

関連会社の営業くんから「パデルという新しいスポーツができる施設が所沢にあるのでいきませんか?」と誘いがあり、それほど乗り気じゃなかったのですが、予定も空いていたので参加することにしました。

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↑↑パデル3回目。すでにパデル中毒の私↑↑

パデルをやって、 Asadoという南米風BBQを食べて、

久しぶりに心から「楽しい!」と思える時間を過ごすことができました。

今まで悩んでいた事も忘れ、それからはただただパデルに熱中し、がっつりハマっていきました。

この3ヶ月で起こったこの4つのこと。

きっと何か意味があるとその時思ったんです。

この3ヶ月で起こった意味を考え、整理してみました。

できるかぎりシンプルに、シンプルに。 最後は自分に正直に。

自ずと結果は出ました。

これだけ重大な判断にもかかわらず、ほとんど誰にも相談せずに決めました。 さすがに生活ががらっと変わるので家内には相談しましたけど^^;

この決定をしてからは一気にいろんなことが進みました。

今まで私の中に眠っていた「パワー」が再燃しはじめました。

やっと 自分がやりたい!と心から思えるものに出会うことができました。 あとは迷わず突っ走るだけです。

パデルはテニスの本場、スペインでテニスの3倍の競技人口を持ち、 ヨーロッパを中心に人気が高いスポーツ。 プロツアーも行われていて、2万人の観客動員がある。

ところが、日本ではほとんど知られていないし、プレーできる場所も4か所にしかない。

これは、私がやらなければいけない。 パデルの楽しさをもっと多くの方々へ届けたい。

そして10月1日。 株式会社Padel Asia設立。

Padel Asiaの社名の由来は、日本だけでなくアジア全体を視野に入れて パデルの普及を行うという決意からです。

この前月に、今まで経営していた会社の代表を退任しました。

今までの会社の仕事のウェイトを減らして、パデルの仕事を並行して行い、 軌道に乗ってきたら一本化すればいいという意見もいただきましたが、 新しいスポーツを日本に普及させる仕事はそんな生半可な気持ちでは務まらないと考え きっぱり辞めました。

私のわがままを受入れ、今までの会社の経営を引き受けてくれた役員、 メンバーのみんなには本当に感謝しています。

そして、私のすべてを受け止めて「やっと見つけたんだね。」と涙して背中を押してくれた妻。 言葉では言い表せないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。

やることは決まりました。 あとは事業資金です。

Padel Asiaの運営資金は自分で集める! そう決めていました。

まずは猛烈な勢いで情報を集め、事業計画書の作成を行いました。 そして、資金調達や物件探しに奔走する毎日。

このあたりは次回にでも!

■パデルを体験してみたい方は、12月12日(土)10時~@所沢フットパークパデルコートにてイベントやります。 はじめての方、ぜひご参加ください(^^)

trippiece.com

クラウドファンディング挑戦中です。

■Padel Asia HP

Padelasia.jp