スペインのパデルマーケットが想像以上だった(その1)
こんばんは? おはようございます?
12月15日(木)〜19日(月)の4日間、スペインマドリッドに出張に行ってこれが時差ボケってやつなんだと実感している玉井です。
その前に、、、
告白させてください。
実は今回が初スペインでした。
パデルを紹介する時に必ずスペインのことも話をするので、私が当たり前のようにスペインいったことがあると思っている方が多いと思いますが、私がパデルに出会ったのは所沢ですw
ということでやっとスペインデビューできました^_^
時差ボケで全く眠くないので忘れないうちにスペインのパデル事情(今回は数値情報中心で)つらつら書いてみようと思います。
今回の出張はスペイン大使館経済商務部に企画いただき、AFYDAD(Spanish Sport Industry Association) というスペインスポーツ協会に費用負担をいただきご招待いただきました。
AFYDADにはパデルの業界団体 CEIP(Comisión Española para la Industria del Pádel)が所属していて主要なパデル企業で構成されています。 ceipadel.com
※:資料の抜粋を追って掲載する予定です。(掲載許可の打診中)
NOXやBull Padel 、adidas padel など日本でもおなじみのメーカーさんが多数参加されていらっしゃいます。
CEIPを代表し会長の Mr.Ballveさん(NOX社長)からスペインにおけるパデルマーケットやビジネスについて詳しくお話を聞かせていただきました。
その衝撃的なスペイン国内のパデルマーケットについてが次の通りです。
まず、日本とスペインの国の対比。
スペインの人口は4670万人。 日本は1.27億人なので日本の約1/3の人口です。
GDPは日本 550兆円に対してスペイン154兆円とGDPも1/3程度です。
※:円換算。2013年。110円/$で計算。
【世界のパデル市場】
★★ヨーロッパ圏★★
◆ヨーロッパではスペイン、フランス、イタリア、ポルトガルでパデルが盛んに行われている。
◆イタリアでは2011年に2コート⇒2015年の4年で150倍にあたる300コート以上が新設。急激に普及が進んでいる。
◆ポルトガルはパデルに対する投資に対して積極的。
★★南米圏★★
◆南米ではアルゼンチンがもっともパデル競技人口が多い。
◆ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、チリでも普及が進んでいる。
★★アジア圏★★
◆日本で7施設
◆タイで1施設
◆中国で来年2施設オープン予定
★★その他★★
◆アメリカではマイアミに2つのパデル施設あり
【パデル関連ビジネス】
◆パデルに関わるビジネス
・パデルラケットやウェア、シューズ、ボールなど製造販売
・パデル施設の製造、販売、施工
・パデルクラブ運営
・パデルコートのメンテナンス
・パデル専門照明の製造、販売、施工
・パデル向けソフトウェア
・マーケティング
・イベント
・プロ選手の代理人業務
など多岐に渡る。
コートのメンテナンスだけでビジネスが成り立つって、市場規模がでかい!
【市場規模】
◆スペインにおけるパデルビジネスのボリューム年間
5.8億€(=700億円)
<主な内訳>
・会費、レンタルコート、スクールなど
4億€(=480億円)
・ラケット販売など(マテリアル)
1.7億€(=204億円)
◆パデル設備の投資額(2009年〜2014年)
4億€(=500億円)
◆スペイン国内におけるパデルビジネスに従事する雇用人数
4万人
◆スペイン国内のパデルクラブの数(2014年時点)
1,800施設
日本の民間テニス施設の1.3倍以上!
※:日本国内の民間テニスクラブ数:1350施設(公益財団法人日本テニス協会 「2012年度特別事業テニス環境等実態調査報告書」より抜粋
◆スペイン国内のパデルコート数
8,900コート
把握している情報はあくまでパデルクラブのコート数なので「ホテル」や「マンション」、「学校」などのコート数をあわせると10,000コートは軽く突破している。
◆パデルの収入(優先度高い順)
1:コートレンタル
2:スクール
3:メンバー会費
4:イベント
5:飲食
◆飲食併設施設
パデル施設の77%でカフェやバーを併設
◆パデル競技人口
400万人
※:スペイン国内のテニス人口の3倍以上
◆性別
女性:62%
男性:38%
※:他のスポーツに比べて女性比率が高い。
◆年齢別
25歳−34歳:31%
35歳−44歳:38%
45歳−54歳:16%
次回!
・なぜパデルがこの15年で急激に伸びたのか?
・視察通じて感じたこと
について書いてみようと思います。